命題11
同じ比で同じ量である比は互いにもまた同じ量である。
AはBに対し同じようにCはDに対するとし、CはDに対し同じようにEはFに対するとする。
AはBに対し同じようにEはFに対することをいう。
A、C、Eの同倍数G、H、Kを取り、他の、任意のB、D、Fの同倍数L、M、Nを取る。
AはBに対し同じようにCはDに対し、AとCの同倍数GとHが取られて、他の、任意のBとDの同倍数LとMが取られているから、それゆえに、GがLより大きいならば、HもまたMより大きい。等しいならば等しい。小さいならば小さい。definitionX.5
再度、CはDに対し同じようにEはFに対し、CとEの同倍数HとKが取られて、他の、任意のDとFの同倍数MとNが取られているから、それゆえに、HがMより大きいならば、KもまたNより大きい。等しいならば等しい。小さいならば小さい。
しかしHがMより大きいならば、GもまたLより大きい。等しいならば等しい。小さいならば小さい。つまり、その上、GがLより大きいならば、KもまたNより大きい。等しいならば等しい。小さいならば小さい。definitionX.5
そしてGとKがAとEの同倍数であり、LとNがBとFの同倍数であるとき、それゆえにAはBに対し同じようにEはFに対する。definitionX.5
それゆえに、同じ比で同じ量である比は互いにもまた同じ量である。
証明終了